蒸留という技術をジャム作りに新たに取り込む

蒸留＋ジャム　Distilled Jam

ジャム作りにおいて絶対的に必要な加熱

加熱することで素材の繊維を壊し、中の水分を飛ばし

濃度を上げていくこの工程で失われるものの一つが

香り、scent,aroma,fragrance

加熱中に鍋から溢れ出す香りは加熱後半までにほとんどが

飛び切ってしまいます、柑橘のピールだけはしぶとく繊維に

守られることはあってもほとんどの食材は減少を防げません

蒸留機を料理器具のように扱い加熱作業を分割することで

この香りを取り出し保管して仕上げの段階でジャムに返す

その作業を行うことでよりリッチな仕上がりと、より複雑に

蒸留で取り出した香りの成分を調香、調合して

新たな味わいを作り出すことにチャレンジしています。

今回はパイナップルとチーズのペアリングを意識して

蒸留食材をブレンドしました。

ジャムはパンに塗るだけではなく、肉料理など料理の

幅を広げるためのものになることを期待しています。